2009年6月28日日曜日

「図書館/委託企業」と「図書館の組織」という観点

ゼミの大先輩であるHさんのお誘いで勉強会に参加してきました。
そこにいらっしゃったのは,数名の図書館員の方と数名の業務委託先企業の社員の方でした。

そこで(あらためて)興味深いと思ったのは,図書館といっても,そこで働く職員の所属先を考えるとそれがまったくバラバラなことです。具体的にいえば,利用者として図書館の窓口に立っている人に話しかけた際に,その人が業務委託先A社の社員であり,カウンターの奧の事務室に見える黙々と目録を作成している人は業務委託先B社の社員であるという状況が,多くの図書館で起きているわけです。大きな図書館であれば,数社の業務委託先と契約していることはよくあることですから,それこそ働く職員の所属先は様々になります。もちろん,それが悪いといっているわけではありません。

大事なことは,図書館の組織を考える際に,図書館(正規職員)や委託先企業(非正規職員)と考えるのか,また,それらをひとまとまりの組織と考えるのか,で大きな違いがでてくるということです。

現実的に,民間企業と同様に,図書館(正規職員)だけで完結し続ける組織の状況はありえないのだと思います。また,個人の能力だけをみれば,(経験による知識の差はあるかもしれませんが)正規職員も,非正規職員もそれほど大きな差はない可能性は高いです。

図書館(正規職員)はこっち側で,委託先企業(非正規職員)はあっち側と考えるのではなく,図書館で志を共にしていっしょに働く職員(チーム),また,それらをひとまとまりの組織と考えて,現在はもちろん,未来の図書館について考えていった方が生産的なように思いました。

その中で,図書館経営者は図書館の大事なものを失わない,むしろ,それを増すような舵取りをする。

図書館経営者が,図書館経営における「経営組織」を考える際には,確実に「所属先」ではなく,「ひとつの組織」という観点からみているような気がします。